アメリカカンザイシロアリはなぜ問題視されるのですか？
アメリカカンザイシロアリは繁殖力が非常に高く、被害範囲が広がりやすい上に、従来のシロアリ対策では防ぐことができません。このシロアリは乾燥した木材にも侵入する特性があり、家具や屋内の木材にも直接被害を及ぼします。また、羽アリが飛翔によって侵入するため、屋根裏などからも侵入が可能であり、被害が発生した建築物から近隣の建築物に飛び移り、生息域を広げています。
さらに、日本の建築物では多くの場合、合成殺虫剤による防蟻処理が施されていますが、これにはいくつかの問題があります。合成殺虫剤は時間の経過とともに効果がなくなるだけでなく、地面に近い部材にしか処理されていないため、アメリカカンザイシロアリのように乾燥した木材や高所に侵入するシロアリには対応できません。
このような被害を防ぐためには、ホウ酸処理を建物全体に施すことが唯一の効果的な対策となります。ホウ酸は長期間にわたって効果が持続し、屋根裏や高所を含む建物全体の防蟻対策に適しています。
よくある質問ページに戻る