🍄木材腐朽菌とカビ(真菌類)木造住宅の害敵たちへの予防・駆除・対策
木造住宅の害敵たち②木材腐朽菌とカビ
シックハウス症候群の原因となるカビ。住宅の木部を腐らせる木材腐朽菌。人の暮らしを悩ます木材劣化生物を知り、防ぐべきこと、取るべき対策をご紹介します。
住まいと人のくらしにダメージを及ぼす木材劣化生物たち。
食卓のキノコが木材を腐らす!?
『香り松茸、味しめじ』、舞茸に椎茸、風味のある出汁もとれ、秋の味覚も連想する食卓を彩る美味しいキノコ🍄
変わって、ジメジメとする梅雨の季節になると見慣れない青い物体が💦・・・と思ったらカビが生えた食べ物。キノコとカビは遠からず近い仲間。そして木造住宅にとって脅威の生物となります。
木材腐朽菌:キノコ。白色腐朽菌と褐色腐朽菌
木材腐朽菌は木材を腐らせる菌類の総称。
大きくは、白色腐朽菌と褐色腐朽菌の2種類に分けられ、どちらも木材を腐らせ分解します。
白色腐朽菌はサクラやケヤキ、ブナなどの広葉樹を好み、木材中のリグニンを分解する能力を持ち、白色のセルロース、ヘミセルロースを残し、木材を白く変色させることから、白色腐朽菌と呼ばれます。
普段食用としているシイタケや舞茸など「○○タケ」の食用キノコ類は白色腐朽菌に含まれます。
白色腐朽菌は、褐色腐朽菌に比べ寒さや直射日光に強く、乾湿の繰り返しの激しいところや寒暖差の大きなところなど環境の変化が激しいところでも生育するものが多い特徴があります。
褐色腐朽菌(かっしょくふきゅうきん)はマツやスギなどの住宅に使う材でもある針葉樹を好み、セルロースやヘミセルロースなどを分解して、褐色のリグニンを残し、木材を褐色・黒色に変色させることから、褐色腐朽菌と呼ばれ、住宅にダメージをおよぼすナミダタケも褐色腐朽菌です。
褐色腐朽菌は多湿で風通しや日当たりの悪いところを好みセルロースを酵素的に分解し、最終的に水を作ります。それにより木材水分を調整して、繁殖条件を整えています。
菌の色が白色、褐色ということではなく、菌に分解された後の木材の色で呼び分けています。
木材腐朽菌への有効な対策は
カビ
「温度・湿気・養分・酸素」と揃うと発生するカビも腐朽菌も菌の仲間で、ジメジメとした床下や、結露の発生しやすい環境になってしまっている壁の中などによく見られます。
カビが腐朽菌と違うのは、カビは木の表面に発生はしますが、木材を分解しないこと。
梅雨の時期の食べ物や、日当たりの悪い湿気の多い箇所にわいているのをよく見ます。
換気の悪いお風呂もカビの発生の好条件が揃っています。
しかしカビのいちばんやっかいなのは、人の健康を害すること。
代表的なのは、シックハウス症候群とよばれ、カビが飛散させた胞子を吸い込むことにより、個人差は大きいですが、目の痛み・不快感、鼻水、喉への炎症、吐き気、湿疹、頭痛、だるさ、呼吸困難など、アレルギーになるほか、場合により重篤な症状を人体に及ぼします。
カビは普段目にしない床下や壁の中で増殖を続けるため、屋内にいるとなんとなく体調がすぐれないなど、原因として特定しづらいことがあります。
カビへの有効な対策は
健康を害さず、永続的な効果のホウ酸防腐防蟻
シロアリに効果を発揮するホウ酸は、木材腐朽菌やカビにも例外ではありません。
生物が生命維持に必要なエネルギーを体内で作り出すことを代謝といいます。
この代謝反応には酵素と補酵素が必要となり、ホウ酸は補酵素とキレート環の結合をして代謝を阻害します。この結果、生物は餓死することになります。
しかし腎臓をもつ哺乳動物である私たち人間は、過剰分が体外に排出されるため、手のひらほどの極端に多い量を一度にとらなければ、急性毒性は微弱で食塩と同程度となり安心できます。
シロアリなどの昆虫や木材腐朽菌やカビなどの下等動物は、摂取したホウ酸は必ず細胞に到達するため、体外に排出できず過剰に摂取すれば死に至ります。
また、ホウ酸は自然素材の無機鉱物由来であり、揮発をしないので屋内の空気を汚さないため化学物質過敏症やシックハウス症候群への懸念もない、あわせて永続的な予防効果を発揮する、人と環境に寄り添った最適な木材保存剤です。
効果が切れず健康被害を招かないホウ酸防腐防蟻ボロンdeガード®
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ボロンdeガード®全構造材ホウ酸処理
ホウ酸ダスティング®処理
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屋内の人やペットには安全なまま、シロアリやキクイムシのほか、木材腐朽菌やカビにも永続的な効果を発揮する「ボロンdeガード®」のメカニズムを動画で紹介します。