アメリカカンザイシロアリ
脅威の外来種の実態・予防・対策

アメリカカンザイシロアリとは?

 いままでの日本でのシロアリのイメージといえば、ジメッとした床下の地面から登ってきて、家屋の柱などを食い進むものでした。

日本の代表的なヤマトシロアリ、イエシロアリ(イエシロアリはもともと外来種です)は適度な水分がないと生きていけず、家屋の中を上へ上へと進むには自分たちの身体を乾燥から守る為、蟻道(ぎどう)と呼ばれる土でできたトンネルを木の表面に作り、その中を食い進んでいくものがシロアリというのが私たちの認識でした。
ところが、ある日突然に空中を飛んできて、家屋の二階からでも入り込み、水分が無く乾いた木材でもバリバリと食べてしまう・・・、地面から離れているはずの屋根裏の柱が先にボロボロと痛むなんてことは誰も考えていなかったのです。

これが現在日本で猛威を振るっている外来種のアメリカカンザイシロアリです。

もともと日本にいなかったアメリカカンザイシロアリは、米国では西部カンザイシロアリと呼ばれ、カリフォルニア州を中心に猛威を振るっていました(世界中に分布しています。)ハワイ、ヨーロッパなどの諸国では、アメリカカンザイシロアリへの予防をしないと、木造の住宅を建ててはいけないというくらい、深刻な被害を発生させる種類なのです。

国内では1970年代に東京江戸川区で初めて発見されたと言われています。おそらく経路は、輸入した家具に潜んでいた、とされています。そのほかに輸入する建築材料などにも被害が見られているケースが報告されています。

被害の実態

 1970年代から始まった、日本でのアメリカカンザイシロアリの被害は、2017年11月現在、暖かい関東以西に定着していると言われていますが、近年の住宅は気密・断熱性がともに良く、寒冷地でもアメリカカンザイシロアリが住み着いている家具などを持ち込むなどした場合、条件があえば発生する可能性も十分考えられます。
 特に被害がひどい地域というのはある程度特定はされていますが、日本の予防策の施されていない密集した住宅事情は、地中経由ではなく飛翔によって被害範囲を拡大するアメリカカンザイシロアリにとっては、とても繁殖のしやすい環境ということになります。 <群飛(ぐんぴ)>アメリカカンザイシロアリは毎年6月から10月の間の日中、新しい巣を作るために羽アリが飛び出して、家から家へ被害を拡げていきます。これを群飛(ぐんぴ)といいます。

 実はアメリカカンザイシロアリの飛翔可能な距離は数メートルから数十メートルしかなく、大きな河川や広い道路で被害エリアが区切られている事もあります。しかし、一度被害が発生してしまうと、予防策を施していない密集した住宅同士、あっという間に被害が拡がっていきます。
 被害は木造だけではなく、先日当社が施工をさせていただいたお客様は鉄骨造の住宅にお住いでしたが、窓の木枠に被害がみられました。お話を聞くと、天気の良い初夏に網戸を開け放している間に室内に入り込んできて、木枠を食べ始めていたようです。

 ・・・縁側に座り、障子を開け放ち、そよ風に身を委ねる、こんな当たり前の日本の原風景さえも気兼ねしないとできなくなる現状が迫ってきているのです。

おうちにこんな症状が出たら・・・

 さて、アメリカカンザイシロアリの生態や被害範囲、被害の状況を説明しましたが、では、大切なおうちへの被害の出始めのサインをどこで見分けるかというと・・・アメリカカンザイシロアリの出す「糞(ふん)」にあります。
 数年前にあるお悩み相談のホームページで「玄関にタラコをほぐしたような粒々が落ちていました・・・何かの卵なのか、とても不安です。」という質問を見つけましたが、まさに状態はその通りで、はじめて糞を見かけた方は何かわからないと思います。また、気付いて疑問に思えば良いのですが、いつもの習慣で掃き掃除を続けて、知らぬ間に被害が進行してしまうケース(特に木造のアパートなどの集合住宅)もよくあります。

 アメリカカンザイシロアリは羽アリが適当な木部を食べ始めると、糞粒(ふんつぶ)を出します。大きさは0.7mmから1mmほどの俵状で、6本の筋が入った粒です。色は食べた木材の色がそのまま出ます。淡い色の木材は淡い色の糞粒、濃い色の木材は濃い色の糞粒、いろいろな色が混ざって固まって、盛り塩のように落ちていることが多いです。

 糞粒自体はそのまま置いておいても何かに影響があることはありませんが、掃除をしてしまうと、被害箇所の特定が難しくなってしまう場合がありますので、調査までは動かさないほうがいいでしょう。
 糞粒は、玄関の周り、建物基礎のキワ、窓枠の上、基礎通気口の縁、収納内、屋根裏など、これだけではありませんが、おおよそ見つかる場所は決まっています。
 アメリカカンザイシロアリは、木材の中を食べながら進み、木材の中にトンネルを作り巣とします(土の蟻道は作りません)。ある程度巣の中に糞粒がたまってくると、木材の表面に小さい穴(直径1mmくらいまで)を開け、そこから糞粒を外に押し出すようになります。これを蹴り出し穴(けりだしあな)といいます。駆除や予防の際は、この蹴り出し穴を見つけることが最も重要となります。蹴り出し穴は必ず木部内の長い長い巣につながっていますので、蹴り出し穴が見つけられないと、駆除が始められないのです。

 また、アメリカカンザイシロアリの羽アリは、飛んできて適当な木材を見つけると、まず自ら羽を折り、ちぎってから木材の中に侵入していきます。家の中に、1cmほどの羽が落ちていないかも、被害のサインとなります。
 おうちの中で糞粒を見つけたり、羽、もしくは羽アリを見た場合は、まずはご遠慮なく、速やかにすぐ当社までご連絡ください。日本ボレイトはお見積もりは無料(首都圏のみ)、予算をご相談させていただきながら、進行に合わせて、また部分を見極めての処理をさせていただいております。

駆除・予防と対策、安心安全のホウ酸による reBorate™(リボレイト)工法

 もし万が一、アメリカカンザイシロアリの被害が出てしまった場合は、対処として完全な駆除までは数年の時間が必要となります。駆除作業自体は特定の部分箇所だけでしたら一日前後、家屋全体に被害の進行が見られた場合、極端な例では壁や床を開けるなどの大工工事と並行で一週間から二週間かけて行うこともあります(大工工事も自社施工で行えるのが当社の強みです)。

 糞粒を発見して被害箇所の限定ができたとしても、どこまで進行しているかは外からはわかりません。また、ホウ酸により活動範囲を著しく狭められた残党が、駆除作業の数日後に最後の力を振りしぼって、糞粒を出すケースもあります。

 しかし、一度ホウ酸を処理した木部は被害の再発はせず、恒久的に予防効果が続きますので(安心安全のホウ酸の詳しい作用はこちらで説明しています。)、最終的には家屋内の木部全てに処理ができれば良いのですが、新築の建築中とは違い、すでに生活が始まっている住宅では、屋根裏、壁の内部、床下など物理的にどうしても処理ができない箇所が出てきてしまいます。

 また、アメリカカンザイシロアリは群飛の季節(夏を前後して)に動きが活発になりますので、駆除の作業は翌年の群飛の季節までの予後調査をセットとして、作業計画を立てる必要があります。
 リボレイト工法は、アメリカカンザイシロアリの木部内での活動範囲を徐々に狭めて、最終的に消滅させ、同時に恒久的なバリヤーをお家に作る。これが自然素材のホウ酸を使った効果であり、お家を守り、被害地域を拡げず、環境も汚さない、本来の防腐防蟻(くさらせない、たべさせない)処理なのです。
 現在日本のアメリカカンザイシロアリ駆除薬剤の主流である合成殺虫剤の類いは、たしかに駆除に強い威力を発揮しますが、人体や環境等への影響を考え、必ず数年で成分が分解されるように作られています。
 例えば、近所一帯に被害が出ている→ある御宅が合成殺虫剤で駆除処理をする→数年で薬剤の効果が消える。

 これまでこのページを読まれた方なら、すでにお気づきかもしれませんが、被害エリア内で合成殺虫剤により駆除をし合っていても、効果の消える数年後にはまたアメリカカンザイシロアリが戻ってくることになります。

 「密集した住宅地域」「主流の合剤殺虫剤による駆除」「数年で分解される駆除薬剤」これが駆除をしても駆除をしても、被害をうつしあい、アメリカカンザイシロアリによる被害エリアがどんどん拡がっている日本の現状なのです。

施工事例

「居住中でも避難する必要なく」、「お店なら営業しながら」施工処理ができるのも、ホウ酸、ボロンdeガード®工法のメリットです。

目で見るアメリカカンザイシロアリ(動画・写真など)