アメリカカンザイシロアリが厄介な理由:後編
アメリカカンザイシロアリが「シロアリ界最強の侵略者」
などと呼ばれ、専門業者でも頭を抱えるほど厄介とされ
ているのには、日本の在来種とは全く異なる3つの凶悪な
特徴があるからです。
一言でいうと、「これまでのシロアリ対策が全く通用しな
い」点にあります。今回はその後編について解説します。

アメリカカンザイシロアリの被害に遭った柱の一部
2. 「ゲリラ豪雨」のように無数の小さな巣を作る
これが駆除を最も難しくしている原因です。
日本のシロアリは、1つの大きな女王蟻の巣(コロニー)
を中心に行動するため、その本拠地を叩けば一網打尽に
できます。
対して、アメリカカンザイシロアリはひとつの家に
「数百〜数千匹規模の小さな巣」を何十個もバラバラに
作ります。
さらに、女王アリがいなくなっても生き残ったペアが
その場で新しい巣を作れてしまう圧倒的な再生能力を
持っています。
業者泣かせの理由:
1箇所の巣を見つけて完璧に駆除しても、壁の裏や天井
の隅に隠れた別の小さな巣が生き残り、数年後にそこか
らまた被害が再発します。
3. 被害に気づいた時には「手遅れ」になりやすい
食害のスピード自体は在来種より遅いのですが、
蟻道(ぎどう)と呼ばれる土のトンネルを作らないため、
見た目では侵入されていることが全くわかりません。
木材の内部だけをスカスカになるまで食べ進め、
数年が経過して「巣がフンで満杯」になって初めて、
木に小さな穴を開けて外にフンを捨て始めます。
唯一の目印は「砂粒のようなフン」
もし室内や窓際、柱の根元に「乾いた砂粒のような
もの」や「身の詰まったゴマのような粒」が盛り塩の
ように落ちていたら、それがアメリカカンザイシロアリ
の唯一のサインです。掃除しても掃除しても、同じ場所
にまたこの粒が落ちている場合は、その真上の木材の
中にほぼ確実に潜んでいます。
どうやって対策すればいい?
市販の殺虫スプレーを吹き付けると、驚いたシロアリが
建物の奥深くへ逃げて被害を広げる原因になります。
現在、日本で最も有効とされているのは、揮発して消え
ることのない「ホウ酸」を木材に染み込ませる予防・
駆除処理です。
もし発生が疑われる場合は、ホウ酸を使用する優良
シロアリ業者を掲載しているシロアリポリスへご相談
ください。