【ボレイト養蜂部】ミツバチとスズメバチ
今回は、ミツバチとスズメバチの関係について解説します。
簡単にいうと「獲物と捕食者」という関係ですが、
力の差がどのくらいあるのかなど、
ちょっと調べてみました。
■ スズメバチはミツバチを襲う
スズメバチがミツバチを襲う目的と内容
食料として:ミツバチの成虫・幼虫を狙って食べる(自分の幼虫の餌にも)
巣の略奪:はちみつや幼虫を奪うために、集団でミツバチの巣を襲撃
オオスズメバチは1匹でミツバチ数十匹を殺すほどの攻撃力を持ちます。
<ミツバチの防衛手段(特にニホンミツバチ)>
■熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう):ニホンミツバチが集団でスズメバチを包み込み、
体温で45℃前後まで加熱して蒸し殺す(蒸殺)。
スズメバチは44〜46℃で死ぬが、ミツバチは47℃程度まで耐えられる。
■入口の警備・制限:巣の出入り口を小さくして、
大型のスズメバチが入りにくい構造にしている。
「門番蜂」が常に警戒している。
< 西洋ミツバチとスズメバチの関係>
西洋ミツバチ(セイヨウミツバチ)はオオスズメバチに対する防衛手段を持たず、
集団で襲撃された場合、数時間で巣が壊滅することも。
日本では養蜂場が壊滅する被害も多数報告されています。
上の写真は、実際にうちの養蜂箱がスズメバチに襲われ、
崩壊したときのものです。一度狙われたら、
どんなに対策しても防ぐのは難しいことを実感しました。