【ボレイト養蜂部】女王蜂を隔離する「隔王板」
効率的にハチミツを採るために必要な道具として「隔王板」があります。
ミツバチは通常、ひとつの巣枠に子育てをおこなう「蜂児圏」と、
食糧としてハチミツをストックする「貯蜜圏」を形成します。
しかし、2つのエリアがあると1枚の巣枠から採れるハチミツの量が少なくなってしまうので、
できれば貯蜜圏だけの巣枠をつくりたいというのが養蜂家の願いです。
そこで登場するのが隔王板です。
文字どおり、女王蜂が通れないようにする板で、
働き蜂は通れても、お腹が大きい女王蜂は通れないような格子の間隔になっています。
この隔王板を巣箱の真ん中に入れることで、半分の巣枠を貯蜜専用の巣枠にすることができるわけです。
これがあるのとないのとでは、採れる蜜の量に大きな違いが出ます。
これが必要なのは、採蜜する時期だけです。
日本では、夏以降に咲く花は極端に減ってしまうので、
最後の採蜜を終えると、隔王板はお役御免となります。
掃除をして来年の春まで出番を待つことになります。