【ボレイト養蜂部】もしもミツバチがいなくなったら…
ミツバチがいなくなると、
はちみつが採れなくなるだけでなく、
農業や生態系に深刻な影響が及びます。
具体的には以下のことが起こるといわれています。
1. 農作物の受粉不足による食糧危機
◆果物や野菜の収穫量が激減
例えば、リンゴ、ナシ、イチゴ、アーモンド、
ブルーベリーなどはミツバチの受粉に大きく依存しています。
ミツバチがいなくなると、これらの作物の生産量が大幅に減ります。
◆食糧価格の高騰
受粉を助ける昆虫が減ることで、農家は人工授粉などの
手段を取らざるを得なくなり、コストが増加。
結果として、果物や野菜の価格が上昇し、食料不足が深刻化します。
◆肉や乳製品にも影響が及ぶ
ミツバチは、牛や羊の飼料となるクローバーや
アルファルファの受粉も担っています。
ミツバチが減少すると、家畜の飼料が不足し、
肉や乳製品の生産量も減少します。
2. 生態系のバランス崩壊
◆野生植物の減少
ミツバチが受粉を助けることで繁殖する植物が多く、
それらが減少すると森や草原の生態系が変化します。
◆動物への影響
花を食べる昆虫や、それらを捕食する鳥や哺乳類も影響を受け、
食物連鎖が崩れる可能性があります。
3. 経済への打撃
◆農業産業の崩壊
受粉を必要とする農作物を生産する農家が打撃を受け、
農業関連の仕事が減少。
◆食品業界への影響
ミツバチが受粉する作物を使った商品(フルーツジュース、
ジャム、ナッツ類など)の供給が不安定になり、価格が上がる。
【結論】
ミツバチがいなくなると、食糧不足や価格高騰、生態系の崩壊、
経済的損失など、さまざまな問題が発生します。
そのため、農薬の見直しやミツバチの保護活動を進めることが、
私たちの未来にとって重要です。
防蟻剤を殺虫剤からホウ酸に切り替えることも、
ミツバチを減らさないための方法の一つです。