【ボレイト養蜂部】受粉を媒介する昆虫
ミツバチは植物の受粉を媒介する昆虫の代表ですが、
今回はミツバチ以外の受粉媒介昆虫について調べてみました。
受粉を媒介する昆虫は、「送粉者(ポリネーター / pollinators)
」と呼ばれ、植物の花粉を運ぶことで受粉を助けます。
ミツバチを含め、以下が代表的な受粉媒介昆虫です。
【主な受粉媒介昆虫】
●ミツバチ(ハチ類):最も一般的な送粉者。花の蜜や花粉
を集める過程で、花粉を別の花へ運ぶ。
養蜂によって農業にも利用される。
●マルハナバチ:ミツバチより大きく、寒冷地でも活動可能。
トマトなどのバイブレーション受粉(振動受粉)に効果的。
●チョウ(蝶): 花の蜜を吸う際に、長い口(口吻)で
深い花の奥まで届く。色鮮やかな花に好んで集まる。
●ガ(蛾):夜間活動するため、夜咲く花の送粉を担う。
夜香る花や白っぽい花を好む。
●ハナアブ(花虻):花の蜜や花粉を吸う。
ミツバチに似た見た目のものも多い。送粉能力も高い。
●甲虫(カブトムシ、ハナムグリなど):花の中を這い回る
ようにして花粉を移動。原始的な送粉昆虫ともされる。
●ハエ(双翅目の一部):特に寒冷地や高山帯では、
ミツバチの代わりに重要な送粉者となる。
【地域による違い】
●日本や温帯地域:ミツバチ、マルハナバチ、チョウ、ハナアブが中心。
●熱帯地域:カブトムシ、アリ、特定のチョウやハチなども活躍。
●高山・寒冷地:ハエやマルハナバチが重要な役割を果たす。
【人間との関わり】
●農業における利用:ミツバチやマルハナバチは果樹や野菜の栽培
で積極的に活用されています。
●送粉昆虫の減少問題:農薬の使用や環境破壊によって送粉者が減少
しており、世界的に生態系や食糧生産への影響が懸念されています。