【ボレイト養蜂部】社会的昆虫
ミツバチもシロアリも社会的昆虫の一種ですが、
今回は社会性のある昆虫について見ていきたいと思います。
社会的昆虫とは、個体が集団を作り、
分業・協力・世代間の共同生活などの
高度な社会構造を持つ昆虫のことです。
代表的な特徴は次の3つです。
・共同で子育てをする(複数の個体が子の世話をする)
・繁殖階級が分かれている(女王・働き・雄など)
・世代が重なって共に生活する

【主な社会的昆虫の例】
アリ(蟻):
クロオオアリ、アカカミアリなど 地下に巣を作り、
女王が産卵、働きアリが餌集め・子育て・防衛を担当。
非常に発達した社会構造。
ハチ(蜂):
ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチなど
女王バチと働きバチの階級があり、ミツバチは
巣でハチミツを貯蔵。社会行動がきわめて複雑。
シロアリ(白蟻):
ヤマトシロアリなど 見た目はアリに似るが、
実はゴキブリの仲間。
王と女王を中心に兵アリ・職アリなどが分業。
アブラムシの一部:
有翅型・無翅型の分化がある種。
一部のアブラムシは兵隊型が存在し、巣を防衛する。
【 補足】社会性の段階
昆虫の社会性は「段階的」に進化しています。
1.単独性(solitary): 個々に生活 チョウ、カブトムシなど
2.準社会性(subsocial): 親が子を一時的に世話 コオロギ、カミキリなど
3.半社会性(semisocial): 一定の分業あり 一部のハナバチ類
4.真社会性(eusocial):繁殖階級・共同育児・世代重複 アリ、ミツバチ、シロアリなど
社会的昆虫とは、集団で一つの生命体という感じなんでしょうね。
人間も社会性を持つ生き物ですが、
多様なあり方を認めていくことは、
一つの生命体として根本的に大切なことなんだと感じました。
昆虫から学ぶことはたくさんありますね。