【ボレイト養蜂部】はちみつの歴史
今回は、はちみつの歴史について調べてみました。
はちみつの歴史は非常に古く、人類最古の甘味料のひとつ
とされています。
以下に、はちみつの歴史を時代ごとに簡潔にまとめます。
【紀元前(古代)】
■ 約1万年前(先史時代)
スペイン・バレンシア近郊の洞窟壁画「アラニャ洞窟」には、
ハチミツを採取している人間の絵が描かれています(約8000年前)。
このことから、すでに野生のハチからはちみつを採取して
いたことがわかります。
■ 古代エジプト(紀元前3000年ごろ)
はちみつは神聖な食品とされ、神への供物やミイラの防腐剤
として使われていました。
養蜂も行われており、王族の薬や香料にも使われていた記録が
あります。
■ 古代ギリシャ・ローマ
ギリシャ神話では、はちみつは「神々の食べ物」とされ、
健康や長寿の源とされていました。
ヒポクラテス(医学の父)は、はちみつを薬として使用。
ローマ人は料理や保存食としても多用。
【中世(5世紀〜15世紀)】
ヨーロッパでは、砂糖がまだ一般的でなかったため、はちみつ
が主な甘味料でした。
修道院では、薬草と一緒に調合し、薬として用いられることが
多かったです。
アジア(中国・日本)でも養蜂の知識が広がり始め、日本では
『日本書紀』などに記述があります。
【近世〜近代(16世紀〜19世紀)】
新大陸の発見後、砂糖が普及し始めたことで、はちみつの消費は
一時的に減少。
しかし、18世紀には養蜂技術の進化(巣枠式養蜂など)によって、
安定供給が可能に。
【現代(20世紀〜)】
健康志向の高まりとともに、「天然の甘味料」として見直される。
プロポリス、ローヤルゼリー、マヌカハニーなど、機能性はちみつ
が注目されるようになる。
料理、健康食品、美容、医療など、さまざまな分野で利用。
【日本におけるはちみつの歴史(簡単に)】
奈良時代(8世紀)には『続日本紀』にミツバチの記述あり。
鎌倉〜江戸時代にかけて、中国からの影響で養蜂技術が伝来。
明治時代には西洋式の養蜂法が導入され、国産はちみつの
生産が本格化。