酷いアメリカカンザイシロアリ施工

日本ボレイト工事部の玉井です。 普段は、あまりこう言った事は書かないのですが、今回はあまりにも酷いので書かせて頂きます。 先ず、アメリカカンザイシロアリは外来種のシロアリで元々は日本に居ないシロアリでした。在来種のシロアリとの大きな違いは以下となります。 『在来種』代表的なのはヤマトシロアリ・イエシロアリ。土の中を移動し、蟻道(土や糞などで作ったトンネル)を作りお家に侵入して来ます。被害が出たらその侵入経路を探し出し駆除と今後の対策を取る。 『外来種』代表的なのはアメリカカンザイシロアリ。羽アリとなって空を飛んでお家に侵入して来ます。洗濯物に付いていたり、人の出入りで玄関から一緒に入って来たり、軒から入って来たり、床下換気口から入って来たり、木製のドアや壁ならそれを直接食べます。つまりアメリカカンザイシロアリはどこからでも入ってきて、どこでも食べてしまいます。駆除の方法は被害箇所に直接アタックするしかありません。予防の方法はホウ酸処理しかないと思います。 なぜホウ酸処理か? ホウ酸は揮発分解しないので、処理後に室内にホウ酸が充満する事はありません。そして濡れない限り効果は続きます。 対する殺虫剤はそれにシロアリが触れるだけで駆除が出来ますが、揮発分解してしまうので効果が3~5年程度です。そして、揮発分解すると言う事は、殺虫剤の成分が室内に出てきますので、化粧の柱などに処理をすることはお勧めできません。ましてや小屋裏や床下は室内ではないですが、そこに殺虫剤を予防として大量に処理すると、その有効成分が室内に充満します。EUなど海外では日本で使用している殺虫剤が使用禁止となったりしています。 そして、ここからです。 この処理は酷い! あるお宅にアメリカカンザイシロアリの被害調査にお伺いした時のことです。「以前に何度かシロアリ屋さんに駆除をしてもらったんだけど、被害がとまらない。ホウ酸の事をWebで知ったので見て欲しい」 以前の業者さんが使用したのは殺虫剤系。処理方法は被害箇所に孔を開け、泡状の物を注入処理。 まず、泡処理はアメリカカンザイシロアリ駆除には向きません。処理量を少なく出来るメリットはありますが。しかし圧力が弱く巣の中全体に充満しません。 穿孔(被害箇所に穴を開ける)箇所が適当すぎる。 こんなに沢山の穴を開けたら、柱の強度が落ちる。被害箇所を特定できていないのか?プロの仕事とは思えない。    これも同じく、適当に穴を開けているとしか思えない。そして、被害に遭っていたのはこの部材ではなく、その上の天井裏の根太や梁でした。 天井裏から室内に糞が落ちてきた事が分からなかったみたいです。   そして天井裏の室内から見えない所。穿孔後に木栓(木の蓋)をしていない。殺虫剤の効果が無くなったら、この穴から羽アリが侵入してしまいます。更に、処理した箇所なのに被害が止まっていない。又は再発の状態にあります。   そして小屋裏。殺虫剤で小屋裏全体に予防処理は難しい。なぜなら住んでる方に健康被害を及ぼす可能性があるからです。その理由だと思いますが小屋裏には被害がそこそこありました。 駆除や予防処理をお考えの皆様 日本ボレイトのアメリカカンザイシロアリ防除(駆除と予防)金額は他社より高いと思いますが、高いなりの理由があります。防除をお考えの方は、数社から見積を取り、きちんと説明を受けて、納得してから施工をすることをお勧めします。 アメリカカンザイシロアリの見積調査は玉井がお伺いさせて頂きますので、是非お声がけ下さい。また、他社様と相見積もりを取って、納得してから施工をして下さい。 駆除費用は高いですし、自分たちの生活(健康被害)に直結するので。 では、また。