基礎外断熱のシロアリ
日本ボレイト 玉井です。
今週は急に気温が下がり寒くなってきましたね。秋を通り越して冬になってしまうのでは。
でも最近のお家は高気密・高断熱となり、外は寒くても室内はぽかぽか。
この暖かさを出しているアイテムの一つが基礎外断熱。
しかし、この基礎外断熱は人間も快適に過ごせますが、寒さに弱いシロアリも快適に過ごせてしまうのです。冬のシロアリは暖かい所を求めて彷徨い、この基礎外断熱に入り込む事があります。そして、断熱材を食べながらお家の土台などにたどり着き木部を食害します。基礎外断熱から入られると床下からも、外からも蟻道が見えないので発見が遅れることがあります。
そんな基礎外断熱のシロアリ被害とその対処法を紹介します。
ぱっと見は何ともない。しかしプロには分かる怪しいところが。
なので、破壊。
やはりシロアリの被害が。
断熱材はこんな状態に。茶色いのがシロアリの入った痕跡です。
【処理ケース1】断熱材を撤去して、その下端を駆除
基礎外断熱撤去前のウッドデッキ下。
断熱材を撤去すると、シロアリが入った跡が。。。。
シロアリは地面から入ってくるので、そこに薬剤処理。
そして、ここのお家は基礎外断熱を取って、基礎内断熱にしました。
これにより、シロアリ侵入経路をカットでき、今後シロアリが入ってくるリスクが減ります。
【処理ケース2】断熱材に薬剤注入。
上下2段に狭いピッチで穴を開ける。
下の段(土壌に近い方)は土壌処理の薬剤注入。今生息しているシロアリの駆除。
上の段はホウ酸水溶液を注入。今後シロアリに侵入されてもホウ酸により防御。
ホウ酸は無機鉱物なので揮発分解しません。つまり効果が無くなることがありません。
断熱材に小さな穴をあける。
下の段には駆除剤を注入(アルトリセット200SC)
上の段にはホウ酸水溶液を注入
作業後はこんな感じです。
では、また。